山形市
子どもの受動喫煙防止条例
~令和3年3月1日施行~山形市では、受動喫煙による健康への悪影響から子どもを守るため、令和2年9月市議会において「山形市子どもの受動喫煙防止条例」を制定し、令和2年10月7日公布、令和3年3月1日より施行します。
これまでもSUKSK(スクスク)生活を提唱し、K【禁煙・受動喫煙防止】として受動喫煙防止対策に取り組んできましたが、条例制定を受け、更なる周知啓発等を進めていきます。
山形市子どもの受動喫煙防止条例
◇条例の主な内容
(1)目的(第1条)
受動喫煙による健康への悪影響から子どもを守るための措置を講ずることにより、子どもの心身の健やかな成長に寄与するとともに、現在及び将来の市民の健康で快適な生活の維持を図ることを目的とする。
(2)市、市民、事業者及び管理権原者の責務
(第3条~第5条)
(3)推進体制の整備(第6条)
(4)喫煙場所、自動車内、公園、学校周辺などにおける受動喫煙の防止(第7条~第10条)
(5)啓発、教育(第11条、第12条)
◇条例のポイント
(1)いかなる場所においても、子どもの受動喫煙を防止するよう努めなければなりません
(2)保護者は、喫煙場所や受動喫煙を防止する措置が講じられていない場所に子どもを立ち入らせないよう努めなければなりません
(3)子どもが同乗している自動車内での喫煙はしないよう努めなければなりません
(4)公園、児童遊園や、学校などの周辺の路上などでの喫煙は周囲の状況に配慮するよう努めなければなりません
子どもの受動喫煙に関する現状から課題を把握し、今後の施策に活かすため、山形市と学校及びPTA連合会と連携し、市内小学校6年生の児童とその保護者に対して別々にアンケート調査を実施しました。2019年7月調査。結果がまとめられ報告されています。
データの回収率が85%と高く、1753通の回収が行われ、山形市の子どもたちの周りの喫煙と受動喫煙の現状を知る精度の高い結果と思われます。
子どもの答えた家族の喫煙
親の答えた家族の喫煙
こども、親の回答した喫煙率はほぼ同様です
ほぼ、山形の実情を反映していると思われます。
約半数の子どもの家族に、喫煙者がいることが分かります。
屋内では吸わずに、外で喫煙する親も半数以上いる実態も喫煙場所のアンケートから分かります。三次喫煙を考えると、子どもたちの半分は、家庭内で、受動喫煙のある日常を過ごしていると考えられます。
子どもの答えた受動喫煙を経験した場所
親が答えた受動喫煙を経験した場所
こども、親とも、一番受動喫煙を経験する場所は、コンビニエンスストアです。総数では、家庭での受動喫煙の約2倍以上です。当たり前のように、コンビニに灰皿を置く時代ではないということを、啓発する必要があると思われます。
コンビニの敷地内禁煙の取り組みは、今後の大きい課題になると感じます。何らかのアクションを関係者に期待したいです。
レストランでの受動喫煙は、2020年4月から始まった改正健康増進法の施行で、今後は、機会は減っていくことを期待したいです。
路上と回答する方も多く、通学路や学校周囲、公園での喫煙への取り組みが課題になると感じました。
「子どもを受動喫煙から守る条例」の今後の取り組みとして、コンビニ、通学路、公園がキーワードになると思います。敷地内禁煙を目指して、働きかけを続ける必要があります。
「山形市健康づくり21」
青年期・壮年期のあなたは・・・
目標:正しい知識を学び喫煙・飲酒の習慣を見直しましょう。
具体的な行動:
①喫煙や飲酒が身体に及ぼす影響について正しい知識を持つ。
②禁煙したい人は禁煙外来を受診する。
③妊娠中は、生まれてくる子供のために禁煙・禁酒をする。
乳幼児期・学童期・思春期のあなたは・・・
目標:喫煙の害や飲酒について正しい知識を持ちましょう。
具体的な行動:
①受動喫煙や飲酒の害について知る。
②受動喫煙や飲酒の害について家族と話をする。
市民全体で・・・
目標:受動喫煙の害について正しい知識を持ちましょう。
具体的な行動:
①受動喫煙が心身に及ぼす影響について、正しい知識を持つ。
②喫煙場所以外でたばこを吸わない。
③妊婦や子どもいる前では喫煙しない。