子どもの呼吸器病リスク​と、

中年時の肺機能の関係

両親のタバコによる受動喫煙の方が、

タバコを10年吸うより、

COPDになる危険が高い

2020/12 山形県医師会禁煙指導者研修会

山形大学 井上純人教授から教えていただいた文献

Childhood Respiratory Risk Factor Profiles and Middle-Age Lung Function: A Prospective Cohort Study from the First to Sixth Decade 

両親の喫煙が、子どもの肺を障害するのが明確というデータです

「タバコを10年吸うより、親のタバコによる受動喫煙の方が、COPDになるリスクが高い。」という衝撃的なデータが掲載されています。

子どものころの受動喫煙が将来にわたって長く悪影響を及ぼすという結果と思われます。

​子どものいる家族は、子どもが将来COPDにならないために、即刻、禁煙すべきというデータと思います。

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53歳時点でのCOPDと

小児時の呼吸器危険因子との関係

小児期の6つの呼吸リスク因子と、COPDの有病率との関係を検討しています。

小児期正常児童と比較して、リスクのあった児童が

53歳時点でCOPDになる有病率は、

「喘息、気管支炎、アレルギー」 4.9倍

「喘息、気管支炎」 2.2倍

「親の喫煙」 1.7倍

となるそうです。

比較として、喫煙者は11倍、1日20本×10年の喫煙者は1.5倍のCOPDになるリスクがあると記載されています

53歳時にCOPDになるリスクは、

1日20本10年の喫煙者よりも、親の喫煙の方が高いというデータです。

 

親の喫煙による子どもの受動喫煙がここまで強い影響があり、生涯にわたって影響するのは、驚きです。

「小児呼吸器の危険因子から、中年の肺機能レベルとCOPDリスクを予測できます。

具体的には、喘息の発作やアレルギーが頻繁に発生する子供、さらに、成人で喫煙者になった場合は、最も脆弱なグループになります。

 

成人期の活動性喘息および喫煙を押さえ込むことで、因果応報の輪廻を遮断し、小児期のリスク曝露を軽減する可能性があります。」  と結論しているようです。子どものいる親は、子どもの将来のために禁煙すべきと考えます。