岡崎治彌さんからのメッセージ
喫煙防止教育にいつもお手伝いいただいた、岡崎さんの若者への禁煙メッセージです。岡崎さんは蔵王温泉のタカミヤホテルグループの副会長の重職を勤めた方です。
岡崎さんは、大学生からヘビースモーカーでした。喉頭癌になって、1度は放射線治療で軽快しますが、再発。声帯摘出術を長時間の手術に末に行って、声を失います。半年以上、傷が完治しなくて、水も飲めない状態が続いて、「死んだ方がいい」と何度も思ったそうです。放射線治療によって皮膚の治癒が悪くなったためと推測します。
声を失って、人工喉頭(電子補声器)を猛特訓。周囲の人が分かる程度まで話すのは、容易なことではないのです。
講演では、タバコの怖さ、病気の大変さ、病気で失った将来の計画や夢などを、小学校から大学まで多くの若者にユーモアを交えてお話してくれました。お風呂に入って、深く入ると、のどの穴から水が入ってむせて肺炎になって大変なことになるので、とても気をつけるないとダメなんだと教えてくれました。
穏やかな笑顔で、自分の病気の事や、のどに開けた穴などを実際に見せながらお話してくださいました。とても勇気がいることで、献身的な活動にいつも敬服していました。
収録は日大山形での講演の後で、「タバコは敵です、これからの若い人は吸わない方が良い」と、お話して下さっています。
喉頭癌以外にも肺がんや、心臓病など様々なタバコ関連疾患が出て、「病気のデパートみたいだ」と笑っておられました。
庄内までも喜んで、一緒に講演に行って多くの方に強いメッセージを届けてくれました。
最終的に肺がんで亡くなられました。合掌。
遺志をつないで、メッセージを若い人に届け続けたいと思います。

2009年 読売新聞の取材記事
「私はタバコで声を失った」
説得力のある授業を聞けた児童は幸せでした。